保健師になるには? 必要な資格や費用について

ここでは、学生から主婦、社会人まで保健師を目指している人のために、保健師になるにはどんな方法があるのか?どのくらいの費用がかかるのか?について説明しています。

保健師とは?

保健師とは、病気の予防などの公衆衛生活動を行う仕事です。名称独占資格であり、国家資格でもあります。主に、行政保健師、産業保健師、学校保健師の3つに分けることが出来ます。

行政保健師

保健所や市町村の保健センターで住民に対して、保健や福祉のサービスを行う仕事。

産業保健師

企業の労働者の健康管理を担当する仕事。労働災害の予防や、労働者のメンタルケアなどにあたります。

学校保健師

大学および小中学校において、生徒や教員の健康管理にあたる仕事。大学では保健師資格が必須ですが、小中学校のいわゆる「保健の先生(養護教諭)」は必ずしも必要ではありません。

保健師になるには

保健師になるためには、まず看護師の資格(免許)を取得する必要があります。その上で1年以上の保健師養成課程を修了し保健師国家試験に合格すれば保健師の資格を取得出来ます。

大学、専門学校について

養成学校には、主に2つのタイプがあります。一つは看護師の資格をすでに取得済みの人向けの保健師教育に特化した学校、もう一つは、看護師と保健師の資格を4年間で同時に取得することを目的とした学校です。前者の学校は期間が1年のみの短大や専門学校が中心であり、後者は大学が中心となります。

保健師になるために必要な費用・学費は?

必要になる費用のほとんどは保健師養成施設(専門学校、短大)の学費となります。既に看護師資格を持っている人の場合は1年間のみでOKのため、公立の学校であれば費用は50万円程度に収まるでしょう。一方、看護師資格を持っていない場合は最低でも4年の期間が必要なため500万円以上の費用がかかることになります。

中卒、高卒で保健師になるには

保健師国家試験の受験資格を得るためには、大学もしくは短大・専門学校を卒業する必要があるため、最終学歴が中卒者や高卒者は保健師になることが出来ません。

通信教育・通信講座と夜間学校

保健師資格は通信教育で取得することは出来ません。社会人や主婦から保健師になりたい場合であれば、夜間の専門学校などを利用するのが近道でしょう。

社会人から保健師になるには

社会人から保健師を目指す場合でも、看護師、保健師の国家試験の受験資格を得るために養成学校を修了する必要があります。保健師の専門学校の中には夜間講座を開設している学校もあるので、働きながら保健師を目指すのであれば、こうした夜間学校に通うことをおすすめします。もしくは正規の仕事は辞めて学校に通いながら必要に応じてアルバイトなどをする、といった形になるでしょう。

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