CADオペレーターになるには? 必要な資格や費用について

ここでは、中学生や高校、大学生、社会人までCADオペレーターを目指している人のために、CADオペレーターになるにはどんな方法があるのか?どのくらいの費用がかかるのか?について説明しています。

CADオペレーターとは?

CADオペレーターとは、コンピュータを使って図面の設計や製図を行う仕事です。図面を扱う仕事といっても、電気や機械に関するものと建築に関するものに分かれます。CADオペレーターになりたい場合は、まずはどちらの業種の仕事をやりたいのかを考えてみましょう。

なお、求人の場合には稀にトレーサーを募集していることがあります。トレーサーとは手書きの図面をCADソフトを使って複写(トレース)する仕事です。自分で設計する必要はなく、CADソフトの使用スキルさえあれば出来る業務ですが、需要はそれほど高くありません。

CADオペレーターになるには

CADオペレーターになるためには、最低限CADソフトの使用スキルが必要になります。また、基本的には複写(トレース)のみでなく自分で図面を設計する必要があるため、担当する機械や建築についての知識も必要になってくるでしょう。

資格や免許は必須ではありませんが、資格を持っていることで未経験(実務経験がない場合)でもCADのスキルを持っていることをアピール出来るので、採用面で有利になるでしょう。

なお、CADトレースソフトの中には無料で利用出来るものもあるので、そういった無料ソフトを利用して独学で技術を習得するという選択肢もあるでしょう。

専門学校・スクールについて

東京や大阪などを中心にCADオペレーターになるための講座を備えた専門学校も多数あります。CADのみを扱う学校というのは少なく、資格全般を扱う専門学校においてコースの一つとしてCADの講座が用意されているというケースが多いようです。

夜間の講座や土日のみの講座、通信講座など様々なタイプのコースがあります。また、カリキュラムの期間は2ヶ月から6ヶ月程度です。費用・学費は10万から30万円ほどになります。

専門学校の講座の内容は特定のCADソフトの習得を目指すものと資格取得を目指すものの2つのタイプがあります。前者の講座には、AutoCADやVectorWorks、Jw_cadの習得が出来るものがあり、後者の講座にはCAD利用技術者試験の合格を目指すものがあります。

通信教育・通信講座について

通信教育を利用してCADオペレーターになることも可能です。学費も安いので社会人が働きながら勉強するのに向いています。スクーリングなどは無く、添削指導が中心となる講座が多いようです。

職業訓練校

ハローワーク(公共職業安定所)などで紹介されることのある職業訓練校において、CADオペレーターへの就職を目指した講座を受講することも出来ます。条件を満たせば、給付金も受取りながら勉強が出来るので、専門学校の費用を払う余裕が無い人に向いています。

社会人からCADオペレーターへの道

社会人や主婦からCADオペレーターを目指す場合は、まずはCADに関する基本的な知識やスキルを身につけて、アルバイトなどで少しずつ実務経験を積んでいくのが一般的と言えます。CADオペレーターは資格があればOKという仕事ではなく、やはり実務経験が採用の面で重要になってきます。

社会人として働きながらCADオペレーターになりたい場合は、夜間の専門学校や土日のみの講座、通信教育などを利用してCADの勉強をすることをおすすめします。

CADオペレーターに役立つ資格

資格は仕事をする上で必須ではありませんが、未経験者がスキルや知識をアピールするためにはCADの資格を持っていた方が就職に有利になる場合もあります。資格を持っていれば、すぐにCADの仕事が見つかる訳ではありませんが、持っていても損はしないでしょう。

CADトレース技能審査

「CADトレース技能審査 」は厚生労働省の認定する資格です。建築部門と機械部門に分かれ、初級、中級、上級のクラスがあります。中級および上級を受検するためにはCADの実務経験が必要です。

CADトレース技能審査

CAD利用技術者試験

社団法人コンピュータソフトウエア協会が認定する資格です。CADに関連する資格の中では認知度の高い資格の一つとなっています。

CAD利用技術者試験

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