アニメーターになるには? 必要な資格や費用について

ここでは、中学生や高校、大学生、社会人、主婦までアニメーターを目指している人のために、アニメーターになるにはどんな方法があるのか?どのくらいの費用がかかるのか?について説明しています。

アニメーターとは?

アニメーターとは、アニメ制作において原画や動画、背景画を担当する仕事です。仕事は大きく、原画マン、動画マン、背景マンの3つに分けることが出来ます。なお、ストーリーやキャラクターを自ら作り上げる仕事ではありません。

原画マン、動画マン

アニメ制作において、主にキャラクターの動画部分を担当する仕事です。静止画(ラフ画)を担当する原画マンと、静止画のポーズを少しずつ変えて動きをつける動画マンとに分けられます。通常、アニメーターになったばかりのスタッフはまずは動画マンとして働くのが一般的です。

背景マン

アニメの背景画を担当する仕事です。背景画を専門に扱うということもあり、キャラクターを描く仕事とは異なる技術が要求されます。基本的には背景とキャラクターのい動画部分の作業は完全に分かれており、背景を描くスタッフがキャラクターも描くということはほとんどありません。

アニメーターになるには

アニメーターになるためには、デッサン力つまり、人物や建物といった物体の形や明暗を平面上に正確に描画する力が求められます。画力ともいいますね。手書きでの作業が中心であり、コンピュータの画像編集ソフトを利用することはあまりないでしょう。フォトショップやイラストレーターといったソフトの使用経験がなくてもアニメーターとして働くことは出来ます。

なお、アニメーターになるために有効な資格というのはほとんど無いのが実情です。民間の業者が扱っている資格もありますが、そういったものを取得しても就職面ではまったく役に立たないでしょう。まずは練習を重ねてデッサン力・画力を高めていく必要があります。

アニメ専門学校か?大学か?

中学生や高校生がアニメーターを目指す場合、アニメの専門学校に行くのか、美術系の大学に行くのか、という選択が一般的です。アニメ専門学校の場合は、アニメ制作に特化した技術を学ぶことが出来ますが、美大に進む場合に比べて将来の選択肢が狭くなってしまう傾向があります。

独学でアニメーターになる

大学や専門学校には進まず独学でアニメーターになるという方法もあります。アニメ制作に必要なデッサンやパースといった技術は書籍やWebサイトなどで学ぶことが出来るので、高い画力を持っている人であれば独学でも十分に可能性があります。

独学でアニメーターになるには、作品を制作してアニメ会社、制作スタジオに持ち込むような形になるでしょう。制作会社・制作スタジオはネットで検索すればすぐに見つけることが出来ます。特に東京であれば探しやすいはずです。

社会人、主婦からアニメーターへの道

>社会人や主婦からアニメーターになる場合は、夜間の専門学校などに通うか、独学で勉強するか、の選択になるでしょう。人並み以上の絵心があり、アニメ制作やデッサンに関する基本的な知識が備わっていれば、独学でアニメーターになることも十分に可能です。

年齢について

年齢は関係ないと言いたいところですが、実際のところは25歳を過ぎたあたりから採用は難しくなりがちです。社会人からアニメーターを目指す人は年齢の面で不利になってしまうということは認識しておきたいところです。

待遇・条件について

よく言われているようにアニメ業界の待遇は決して良いとは言えません。給料(給与)は一般企業に比べれば低めに設定されていますし、労働時間も長時間になりがちです。また、採用されたとしても正社員ではなく契約社員や業務委託のような形態が多いので、社会保険が完備されている会社も少数です。

専門学校について

「アニメーターになりたい!」と考えている人の中にはアニメの専門学校への進学を検討している人も多いでしょう。確かに専門学校に行けばアニメーターに必要な基本的な技術やアニメの製作工程などの知識を学ぶことが出来ます。また、同じアニメーターを目指している友人が出来るというメリットもあります。

ただ、専門学校に行ったからと言って必ずアニメーターになれるという訳ではありません。アニメ制作に必要な知識を体系的に学べるものの、最終的に就職出来るかどういかは自分自身の画力次第です。

練習方法について

ここまで何度も書いているようにアニメーターになるには練習を重ねて画力を高めていくしかありません。具体的には、模写、デッサン、パースの練習を積んでいきます。模写とは実際のアニメのキャラを見ながら描き写すことを言います。また、パースとはパースペクティブの略で遠近法、透視図法の総称です。専門学校に行けば効率的な練習法なども教えてもらえるでしょう。

アニメーターの就職活動

自分の働きたいアニメ制作会社・制作スタジオを探して問合せをすることから始まります。新卒採用の枠を設けている制作会社は少なく、スタッフが足りなくなったら募集するというのが一般的です。まずはスタッフを募集している会社を探して、自分の希望する条件に合えば応募するような形になります。

面接はもちろんですが、アニメーターの採用に関しては作品が重要になります。必ず提出用の作品を用意しておかなくてはいけません。

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