保育士になるには? 必要な資格や費用について

ここでは、学生から主婦、社会人まで保育士を目指している人のために、保育士になるにはどんな方法があるのか?どのくらいの費用がかかるのか?について説明しています。

保育士とは?

保育士とは、保育所など児童福祉施設で子供の保育を行う仕事です。保育士として働くためには同名の国家資格が必要となります。保母さんと言われるように女性スタッフが多い環境ですが、もちろん男性でも問題ありません。

保育士と幼稚園教員との違い

よく間違われることが多いのですが、幼稚園の教諭である幼稚園教員と保育士とは別のものであり、必要となる資格も異なります。

保育士になるには

一般に保育士になるには2通りの方法があります。一つは厚生労働省が指定する保育士養成施設を修了すること、もう一つは保育士試験に合格することです。

指定保育士養成施設について

厚労省の指定する保育士を養成する施設です。指定を受けた学校を修了することで、資格試験を受けなくても保育士の資格(免許)を取得することが出来ます。大学や短大、専修学校、福祉大学校などがあります。

保育士試験について

資格試験は筆記試験と実技試験に分かれます。8科目の筆記試験に全て合格した人のみ実技試験を受けることが可能です。筆記試験に関しては科目ごとに合否の判定があり、1度合格すれば3年間有効になるため、1年間で全ての科目に合格する必要はありません。なお、保育士試験には受験資格が定められており、短大卒業程度の学歴が必要です(以前は高校卒業程度)。

中卒、高卒で保育士になるには

中卒で保育士になることは出来ません。保育士の資格試験を受験するためには短期大学卒業程度の学歴が必要となるためです。また、保育士養成施設に入学するためにも高卒同等の資格が必要です。中卒から保育士になるには、まずは高校卒業と同等の資格取得を目指しましょう。

一方、高卒の場合は条件付きで保育士になることが可能です。以前の制度では高卒と同等の資格を持っていれば保育士試験を受けることが出来ました。このため、1991年3月日以前に高校を卒業した人であれば、資格試験の受験が可能となります。

通信教育・通信講座について

保育士養成施設の中には通信課程を設けている学校もあります。期間は3年程度でこの通信教育を修了すれば保育士になることが出来ます。また、民間業者が運営している通信講座で勉強をして保育士試験の合格を目指すという方法もあるでしょう。

学費・費用について

保育士になるために必要な費用はどういった方法で資格を取得するのかによって大きくことなります。費用を最も安く済ませるのは独学で勉強して資格試験に合格する方法です。この方法であれば必要となる費用は試験の受験料のみとなります。保育士養成施設を修了する方法の場合は、専門学校・短大・大学の学費が必要です。学費は200万から400万円程度になるでしょう。

社会人から保育士になるには

社会人や主婦から保育士になることも出来ます。保育士養成施設(専門学校)の中には夜間の講座を設けている学校や通信講座が利用できる学校があります。社会人として働きながら保育士を目指すのであれば、こうした制度を利用することをおすすめします。

また、資格試験の合格を目指すという選択肢もあるでしょう。会社から帰宅後に通信教育や独学で資格試験の勉強をすることになります。

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